墓地、霊園について

墓地と霊園はほぼ同義で使われ、両者ともに墓の集合体をいいます。霊園は広大な敷地に民間企業や地方自治体が管理・運営しているもの、墓地は寺院が境内に所有する土地に墓が建てられているもの、と区別されることがあります。

墓地、霊園の種類

墓地、霊園はその形態や特徴により、以下の3つに分類されています。

  • 公営墓地(公営霊園)
  • 民営墓地(民営霊園)
  • 寺院墓地(寺院境内墓地)

公営墓地

民営墓地

寺院墓地

運営母体 地方自治体(都道府県、市町村) 財団・社団法人、宗教団体、

民間企業

寺院
利用条件 運営する自治体に居住地がある、遺骨がすでにある、承継者がいることなど 比較的条件や制限が少ない すでに寺院の檀家であるか、新たに檀家になること
生前申し込み 不可 寺院による
メリット 永代使用料や管理料が割安、交通の便がよい場所に多い、自治体が母体のため経営が安定、宗旨宗派不問 公営に比べ入手しやすい、墓石や区画選択の自由度が高い、施設やサービスが充実している、宗旨宗派不問 境内にあるため葬儀、納骨、法要の際に便利、寺院に管理、供養を任せることができる
デメリット 希望者が多いため空きが出にくい、抽選が高倍率、申し込み条件が厳しい 永代使用料や管理料が高額、郊外にあることが多く交通が不便、経営状態により倒産や閉鎖もありうる 檀家になるためには入檀料が必要、永代使用料や管理料が寺院によりまちまちで金額の差が大きい

基本情報

住所 大阪府堺市南区鉢ヶ峯寺773ほか
アクセス 南海高野線 滝谷駅下車 公園墓地北口まで 9.1㎞ 車18分ほか 行き方を詳しく見る
連絡先 072-292-7455
管理事務所業務時間 7:00~19:00 年中無休
宗旨・宗派 不問
敷地総面積 490,000㎡(49ha)
区画数 15,000区画
駐車場 あり
施設 法要施設、多目的ホール、売店等

堺公園墓地の概要

「堺公園墓地」は鉢ヶ峯公園にある、堺市が運営する墓地です。「堺市霊園」や「鉢ヶ峯墓地」、「堺のお墓」とも呼ばれています。

公園墓地とは、その名のとおり公園と墓地との両方の機能を合わせ持つ墓地や霊園を指します。運営母体が地方自治体の公営墓地と、民間企業の民営墓地とがあります。

多くは郊外の広大な土地に造成され、広場や花壇、ベンチや休憩所などが設置されていて、墓参がてら自然に触れることができる環境にあります。

堺公園墓地は墓地参道は舗装整備され、霊園内は勾配が少なく平坦で、墓参がしやすい作りです。墓地内の参道で区切られたそれぞれの区には「つつじ」「くちなし」「じんちょうげ」「さざんか」「つばき」など、植物の名前がひらがなでつけられています。

堺公園墓地は桜の名所としても知られ、ソメイヨシノやシダレザクラなど5品種の桜が約3,000本植えられ、墓参者や地域の人たちに親しまれています。桜の見ごろは、例年4月上旬です。桜のシーズン以外も、季節の花木や樹木を楽しむことができます。

敷地面積は49万㎡とたいへん広く、東京ドーム約10.5個分にあたります。墓の1区画も2.6㎡から16㎡までと、都心部にある墓地に比べると、ゆとりのある広さになっています。

公園墓地へは泉ヶ丘駅(南側)から南海バスの定期バスと、日曜・祝日には臨時バスの運行があります。墓地側の定期バスのバス停は、3ヶ所、墓地内をまわる臨時バスのバス停は4ヶ所あります。

堺公園墓地にかかる費用

堺公園墓地に建墓するには、堺市に支払う永代使用料と年間管理料、石材店に支払う墓石工事費がかかります。永代使用料と管理料は1㎡あたりの金額が決まっています。石材店に支払う墓石代や工事費は、どのような墓を建てるかにより金額に大きな差がでます。

一家の墓を建立するスペースを「区画」といい、区画が広いほど金>額は高く、墓石の種類やデザインなどでも費用が変わります。堺公園墓地の永代使用料と管理料は以下のとおりです。

なお仏式であれば、墓の完成時に行う開眼供養で、僧侶へ渡す御礼としてお布施を用意します。お布施の相場は3~5万円といわれています。

  • 永代使用料:1㎡あたり420,000円(最小区画:2.6㎡で1,092,000円)
  • 管理料:1㎡あたり年間1,500円(最小区画2.6㎡で3,900円)

【永代使用料とは】

墓地の1区画を、代々にわたり使用する権利に対して支払う料金のことです。通常、墓地の購入とは墓地の永代使用の権利を入手することを意味します。墓を建てる土地そのものを購入することではありません。

墓の永代使用権とは、霊園内の1区画の「所有権」ではなく「使用権」のことです。よって、永代使用権を他人に譲渡や貸与をすることができません。

永代使用権の契約内容は墓地により違いがあるため、金額を含めてよく確認することが必要です。永代使用権は子孫が承継できます。不要になった際は更地に戻し墓地、霊園の所有者に返還します。

【一般墓とは】

外柵で囲まれた1区画に墓を建立する、日本ではもっとも一般的な墓のかたちです。通常「お墓」とは一般墓を指し、墓地、霊園の使用者募集要綱に「一般墓」とあるのは、従来の墓を建てることを指します。

【宗旨宗派について】

堺市公園墓地は、宗旨宗派が不問です。どの宗教の墓でも、あるいは無宗教の墓でも建立が可能です。以下に、主な宗教の墓の特徴をあげておきます。

  • 仏式

日本でもっともなじみのある墓で、家単位で代々引き継ぐ、和型の墓です。棹石(さおいし)と呼ばれる「〇〇家之墓」と彫刻された墓石の周りに、灯籠、花立て、香炉、塔婆立て、墓誌(納骨されている故人の戒名、没年月日、享年が彫られている石)などを配置し、外柵で囲む作りになっています。 

  • 神式

基本的な作りは仏式と同じです。ただし神道では焼香を行いませんので、香炉は設置しません。墓石正面には「〇〇家奥都城」と彫刻されています。「奥都城(おくつき)」とは神道の墓のことを指します。神道の墓の建立場所の近くに海、川、湖、池がある場合は、「奥津城」の文字が使われます。

  • キリスト教式

キリスト教では、背の低い横長の洋型墓石が一般的です。仏式や神式では「一家の墓」としての機能があり、遺骨を複数納めることができます。キリスト教では、基本的には故人ひとりにつきひとつの墓を作ります。墓石には、聖書の一節が刻まれることがあります。キリスト教神道同様、焼香がありませんので香炉は作りません。代わりに献花台を設置します。

  • 無宗教

宗旨宗派が不問の堺公園墓地であれば、無宗教の墓も建立が可能です。無宗教の墓の墓石に彫刻する文字は自由で、故人の名前のほかに故人に向けたメッセージや「愛」「絆」などの言葉が刻まれていることもあります。

堺公園墓地の申込み要件

  • ・申込人が堺市内に住民登録があること
  • ・墓地の使用許可日まで引き続き堺市内に居住すること
  • ・使用者1人につき1区画に限る
  • ・申込人または同世帯の人が現在堺市公園墓地を使用していないこと

堺公園墓地の申込みから納骨までのスケジュール

  1. 資料、パンフレットを入手する
  2. 現地の見学に行く(要予約)
  3. 区画の空き状況を調べる
  4. 申込み
  5. 墓の予算やデザインを決め石材店より見積もりをとり発注
  6. 完成
  7. 開眼供養(仏教)、納骨

墓の完成、納骨まで最低でも3か月は必要です。一般的に公営墓地は自治体のホームページや広報紙に、新規募集要項が公開されます。墓の建立を考えている人はこまめに情報収集し、実際に墓地を利用している人の口コミや周囲の人たちの意見も参考にして、複数の候補をあげましょう。

なお、遺骨はいつまでに納骨しなくてはならないという法的な定めはありません。新たに建墓する場合は、完成まで遺骨は自宅に安置したり、霊園や寺院などにある一時預かりを利用したりする方法もあります。新しい墓に納骨を行う場合は、一周忌や三回忌法要、新盆やお彼岸を目安とする人が多いようです。

いくつか墓地、霊園の候補が決まったら、現地の見学が必要です。写真や動画、パンフレットだけではわからない情報が得られます。

堺公園墓地は広大な公園墓地ですので、特に以下の点をチェックしてみてみてください。比較的勾配の少ない、平坦墓地に近い作りですが、高齢の人や歩行に自信のない人には負担に感じることがあるかもしれません。墓参に行きたいと思う時間帯に、実際に霊園内を歩いてみるとよいでしょう。

  • 最寄りの駅やバス停からの道は歩きやすいか
  • 公募が出ている区画まで、バス停や駐車場・駐車帯からどれくらいの距離があるか
  • お彼岸やお盆の混雑期でも、じゅうぶんな駐車スペースがあるかどうか
  • 霊園内の日当たりや水はけはどうか
  • トイレや休憩所、ベンチなどが適切に配置されているか
  • 霊園内の清掃が行き届いていて清潔感があるかどうか

参照:

堺公園墓地案内図

堺公園墓地の見学

堺公園墓地は随時見学が可能です。霊園管理事務所に連絡をいれてみてください。

  • 霊園管理事務所:電話072-292-7455/FAX072-292-4431

堺公園墓地の募集状況

  • 例年10月頃に使用者の募集が行われています。
  • 募集される1区画面積は2.6㎡、4㎡、6㎡、8㎡、12㎡、16㎡の6タイプです。
  • 使用希望者が公募した区画の数を下回る場合は先着順となることがあり、応募者の数が区画数を超えるときには抽選となります。

堺公園墓地の募集実績

最新の実績としては令和5年度の使用者募集を、以下の要領で行いました。堺公園墓地の1区画の広さは6タイプありますが、年度により募集される区画の広さや区画数は異なります。

  • 募集期間:令和5年9月15日~10月2日
  • 抽選日:令和5年10月22日
  • 抽選結果通知:令和5年10月27日
  • 使用開始日:令和6年4月1日
区画の面積(幅×奥行) 永代使用料 管理料 募集数
2.6㎡(1.3×2.0m) 1,092,000円 3,900円 24
4.0㎡(2.0×2.0m、1.7×2.4m) 1,680,000円 6,000円 52
6.0㎡(2.0×3.0m) 2,520,000円 9,000円 8
8.0㎡(3.2×2.5m) 3,360,000円 12,000円 2
12㎡(4.0×3.0m) 5,040,000円 18,000円 2
16㎡(4.6×3.5m) 6,720,000円 24,000円 2

堺公園墓地の好まれる点

  • ・よく整備された公園墓地で、自然に恵まれた広大な敷地を有しています。
  • 墓地内の通路は舗装され、車いすやベビーカーも安心して利用できます。
  • 霊園内に法要施設があります。一般的に四十九日法要に合わせて納骨を行うことが多く、堺公園墓地に墓があると法要と納骨を一ヶ所で行うことができます。
  • 民営墓地や寺院墓地に比べて、1㎡あたりの永代使用料と管理料が割安になっています。
  • 宗旨宗派を問わず、無宗教でも建墓できます。
  • 堺市が母体のため経営が安定し、移転や廃止の心配はほとんどありません。
  • 寺院墓地では石材店が指定される場合がありますが、堺公園墓地では石材店の選択は自由です。

堺公園墓地の残念な点

  • 公共交通機関の利用では、泉ヶ丘駅からバスに乗り換えが必要です。バスは90分毎の運行で、交通にはやや不便を感じます。
  • 1区画の最小面積が一般的な墓より大きい2.4㎡です。区画面積の全国平均が1.5㎡以内であることからも、コンパクトな墓を希望する利用者には割高に感じることがあります。
  • 民営墓地のようなペットとの共葬はできません。

各種申請・事務手続きについて

現在、堺公園墓地に墓を所有している人が必要になる事務手続きは以下のとおりです。使用名義人の死亡、転居などの変更事項があった場合は下記の手続きが必要です。

堺公園墓地の墓を承継するとき

堺公園墓地にある墓の使用名義人が死亡した場合、祭祀承継者(墓のような先祖を祀るための祭祀財産を引き継ぐ人)を1人決め、永代使用権を引き継ぐ手続きを行います。

祭祀財産を引き継ぐのは、通常は亡くなった人の子など相続人ですが、法律上は誰が引き継いでもよいとされています。

墓を承継するには、名義変更が必要です。使用権を承継する人はその旨を堺市に届け出て、市長の承認を得る必要があります。

墓の承継者は永代使用権を引き継ぐと同時に、年間管理料の支払いなどを含め、墓の区画内の管理すべてを引き継ぎます。

堺公園墓地を使用している人の住所、氏名、本籍が変わったとき

霊園管理事務所に変更届を提出してください。

堺公園墓地の墓を改葬したいとき

「改葬」とは、墓地に納められている遺骨を他の墓に移すことです。堺公園墓地の墓の改葬は理由を提示し、市長の許可を得たうえで行います。

少子高齢化や核家族化で定期的な墓参が負担となり、一般墓から合祀墓への改葬や、遠方への転居により墓参が難しくなり住居の近くに墓を移転するケースが増えています。主な改葬の理由として以下が該当します。

  • 墓が遠方で利便性がよくない
  • 一人っ子同士の結婚のため両家の墓をひとつにまとめたい
  • 墓の承継者がいない
  • 改宗したり特定の寺院の檀家になった

改葬の手順は以下のとおりです。改葬先が未定の場合は手続きができませんので、申請前に改葬先を決めておく必要があります。

  1. 改葬先(遺骨の移転先)を決めます。
  2. 改葬先の墓地管理者から「受入証明書」を発行してもらいます。
  3. 現在の墓地管理者から「埋葬証明書」を発行してもらいます。
  4. 堺公園墓地がある堺市南区に「改葬許可申請書」「受入証明書」「埋葬証明書」を提出し、「改葬許可証」を発行してもらいます。改葬許可申請書の記入例は

    こちら

     です。

  5. 現在の墓地管理者に「改葬許可証」を提出し、石材店に依頼し遺骨を取り出します。仏式では現在の墓の「閉眼供養」を行うのが一般的です。
  6. 依頼した石材店により、墓石や遺骨の撤去、移転を行ってもらいます。原状回復した区画を堺市に返還します。
  7. 改葬先の墓地(霊園)の管理者に「改葬許可証」を提出し、新たな墓に納骨をします。

出典 

堺市霊園条例

堺市立斎場について

堺市には堺市が運営する公営の堺市立斎場(以降、市立斎場という)があります。故人が堺市に住民票があると、低料金で利用することができます。

市立斎場には火葬場が併設されていて、通夜、葬儀・告別式、火葬までをひとつの施設内で済ませることが可能です。法要施設もあり、通常葬儀当日に行う初七日法要も合わせて行うことができます。大阪府全域の火葬場と同様、堺市立斎場も友引の日も開場しています。

基本情報

住所 堺市堺区田出井町4-1
アクセス JR阪和線「堺市」駅より徒歩5分 → 行き方を詳しく見る
主な施設 ・火葬炉  17基
・待合室  12室
・式場  3室(大式場 2室、小式場 1室)
主な施設使用料
(堺市民の場合)
大人の火葬料   20,000円
大式場の使用料  70,000円
小式場の使用料  50,000円
(使用料金に関して詳しくはこちら)
駐車場 有料約150台 ※ご親族は4台まで無料
葬儀のご相談 0120-30-1059(24時間対応)
供花・盛り籠のご依頼 詳しくはこちら

市民とは、死亡時の住所が堺市内にある人、妊娠4か月以上の死胎は父または母の住所が堺市内にある人です。

【最寄り駅】

JR阪和線 堺市駅 徒歩5分

南海バス 阪和堺市駅前 徒歩5分

市立斎場の概要

市立斎場が火葬場として開設されたのは明治43年(1910年)で、長いあいだ地域の人たちにとっての火葬場として、重要な役割を果たしてきました。

老朽化が進んだため平成11年(1999年)に、施設の全面改築が行われています。その際に葬儀式場が併設され、新しい施設に生まれ変わりました。

現在は堺市内で最大規模となる17基の火葬炉を備えた火葬場と、葬儀式場を併せ持つ斎場になっています。

外観や内装が近代的になっただけではなく、火葬場は無煙、無臭でダイオキシン排出を抑制した燃料の使用により、近隣住民や環境に配慮しています。

市立斎場で執り行える葬儀プランと費用の目安

以下は葬儀プランの費用目安です。プランには火葬料金が含まれていません。葬儀にかかる費用は大きく分けると、①通夜、葬儀・告別式の儀式にかかる費用(返礼品代、会食費を含む)、②火葬料金、③宗教者への御礼(無宗教葬では不要)の合計金額になります。

  • 直葬(火葬式):115,500円(税込)から

通夜、葬儀・告別式などの儀式を行わず、火葬のみを執り行う葬儀です。故人が高齢で友人や兄弟姉妹も他界していたり、生後間もなく亡くなったりして参列者が少ない場合に選ばれます。

  • 一日葬:272,800円(税込)から

通夜を省略し、葬儀・告別式、火葬を一日で済ませる葬儀です。遺族が高齢、病気などで葬儀の負担を軽くしたいときに選ばれます。

  • 一般葬(通夜、葬儀):302,500円(税込)から

通夜と、葬儀・告別式、火葬を2日にかけて行う従来の葬儀形式です。故人が在職中、交友関係が広い、親せきや近所付き合いが多いなど、参列者が多数と見込まれるときに選ばれます。

近年増えてきた「家族葬」は、遺族、親族、故人と特に近い関係にあった人たちのみで執り行う小規模な葬儀です。希望により通夜を行わない一日葬、または通夜と葬儀・告別式という従来の葬式を少人数で行うことも可能です。市立斎場には、家族葬に適した小式場が1室あります。

火葬料金

市立斎場は堺市の公営斎場ですので、亡くなった人が堺市民であれば低料金で利用することができます。堺市民以外も火葬場の利用が可能ですが、堺市民の5倍の料金がかかります。

【堺市民】

大人(12歳以上) 20,000円

小人(12歳未満) 14,000円

死胎 6,000円

【堺市民以外】

大人(12歳以上) 100,000円

小人(12歳未満) 70,000円

死胎 30,000円

堺市で受け取れる死亡時の給付金

葬儀後に葬儀を執り行った人(通常は喪主)の申請により、葬儀費用の補助を目的とした給付金を受け取ることができます。

故人が生前加入していた公的健康保険が国民健康保険もしくは後期高齢者医療制度だった場合は、堺市から5万円が申請者に給付されます。故人が社会保険に加入していた場合は、加入していた健康保険から一律5万円の埋葬料が給付されます。

葬祭費も埋葬料も、自動的には支給されず申請が必要です。死亡日から2年以内に申請を行わないと権利が消失しますので、忘れずに申請しましょう。

市営斎場の好まれる点

  • ・市営斎場は葬儀式場と火葬場が併設されています。通夜、葬儀・告別式、火葬、初七日法要までを一ヶ所で執り行える、利便性の高い施設です。
  • ・火葬炉数は17基と、堺市内で最大規模の火葬場を有しています。
  • ・一般的に火葬時間が2時間かかるところ、市営斎場の火葬場は最新設備により1時間30分に短縮されています。
  • ・阪和線堺市駅から徒歩5分の交通至便な立地です。JR大阪駅から快速に乗車すると25分で堺市駅に到着し、遠方からの参列者にとっても便利な斎場です。
  • ・駅前にあるため、周辺には商店、飲食店、宿泊施設が多く、不足品の買い物や食事、宿泊に便利です。
  • ・友引の日も営業します。

市営斎場の残念な点

  • ・堺市営の施設のため、堺市民は低料金で利用できますが市民以外の人は式場使用料が3倍、火葬料金が5倍になっています。
  • ・葬儀式場は70人収容の大式場、40人収容の小式場があります。近年増加している家族葬に適した小式場が1室しかないため、希望の葬儀日程まで何日か待つことがあります。

堺市立斎場について詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。

まとめ

堺市にある公営の堺公園墓地、堺市営斎場のご紹介をしました。公営施設はその自治体に住民票があれば、低料金で利用することができます。

堺公園墓地は樹木や草花が豊富な公園墓地で、自然に触れることを好む人たちから高い評価を得ています。近代的な設備を備えた堺市営斎場は、交通至便で通夜から葬儀・告別式、火葬、初七日法要までを一ヶ所の施設内で執り行える点が大きなメリットになっています。

墓地、霊園や葬儀会場を選ぶ際に参考にしてください。