日本の仏教には、浄土系・禅宗・真言宗・天台宗・日蓮宗といった主要宗派以外にも、さまざまな仏教宗派が存在します。大阪市・堺市においても、数は多くないものの、こうした「その他仏教宗派」に属する寺院が点在しています。

宗派名を聞き慣れない場合や、どの系統に分類されるのか分かりにくいこともありますが、それぞれに歴史や教えの背景があります。寺院紹介ページをご覧になる際には、こうした多様な仏教宗派の存在を知っておくことが大切です。

総本山 宗派・寺院により異なる
開祖 宗派により異なる
焼香のあげ方 額にいただいてから香炉へ入れるのが一般的
線香の本数 1本または3本
葬儀の考え方 成仏を願い、仏教の基本に沿って供養する

※作法は寺院や地域により異なる場合があります。式の進行は寺院・葬儀担当者の案内に従ってください。

宗派や作法が分からない場合でも、お気軽にご相談ください。

その他仏教宗派が生まれた背景

日本仏教は、長い歴史の中で時代や社会の変化に応じて多様な宗派が生まれてきました。主要宗派から派生したものや、古い教学を今に伝える宗派も含まれています。

これらの宗派は、全国的には寺院数が少ないものの、特定の地域では長く信仰を集めてきました。大阪市・堺市に残る寺院も、地域の歴史と深く結びついています。

律宗

律宗(りっしゅう)は、戒律を重んじることを特徴とする仏教宗派です。仏教本来の戒律を厳格に守ることを修行の中心に据えています。

日本では奈良時代に伝えられ、東大寺などを中心に発展しました。現在では寺院数は多くありませんが、戒律を大切にする仏教の流れを今に伝えています。

華厳宗

華厳宗(けごんしゅう)は、『華厳経』を根本経典とする宗派です。すべての存在が互いに関係し合い、影響し合っているとする壮大な世界観を特徴としています。

日本では奈良時代に栄え、東大寺を中心に信仰が広まりました。大阪市・堺市周辺にも、その流れをくむ寺院が見られます。

法相宗

法相宗(ほっそうしゅう)は、心の働きを重視し、物事の成り立ちを深く考察する仏教宗派です。心理的・哲学的な側面が強いのが特徴です。

奈良仏教の一つとして発展し、現在では寺院数は限られていますが、日本仏教の基礎的な思想を支えてきました。

三論宗

三論宗(さんろんしゅう)は、空の思想を重視する仏教宗派です。物事に固定的な実体はないとする考え方を説き、深い哲学的教義を持っています。

現在では独立した宗派としての寺院は少なくなっていますが、日本仏教の思想形成に大きな影響を与えました。

倶舎宗などその他の伝統宗派

日本仏教には、律宗・華厳宗・法相宗・三論宗のほかにも、古代インド仏教や中国仏教の思想を伝える宗派が存在します。これらは現在では独立した宗派として活動する寺院は少ないものの、仏教教学の基礎を築いた重要な流れです。

倶舎宗(くしゃしゅう)は、仏教の世界観や人間の存在を理論的に整理した教学を特徴とする宗派です。直接的な信仰の対象というよりも、仏教理解の基盤として日本仏教に大きな影響を与えてきました。

その他仏教宗派の葬儀・法要の考え方

その他仏教宗派に分類される寺院では、葬儀や法要の作法が主要宗派ほど明確に体系化されていない場合があります。そのため、寺院ごとの考え方や地域の慣習が色濃く反映されることが特徴です。

成仏を願う供養が基本

多くの宗派では、亡くなった方が仏の導きによって成仏することを願い、読経や供養が行われます。特定の教義に強く依存するのではなく、仏教の基本的な考え方に基づいた供養が中心となります。

寺院によっては、天台宗や真言宗など他宗派の作法を取り入れて法要を行う場合もあります。

柔軟な対応が行われることが多い

その他仏教宗派に属する寺院では、檀家や遺族の意向を尊重し、柔軟な対応が行われることが多い傾向があります。宗派の形式に厳格に縛られない点が特徴です。

戒名・位牌・供養の特徴

戒名や位牌についても、寺院ごとの考え方が大きく反映されます。戒名が授けられる場合が多いものの、その構成や位号は一律ではありません。

位牌を用いるかどうか、どのような供養を行うかについても、事前に寺院へ相談することで、納得した形を選ぶことができます。

葬儀後の位牌作成について

その他仏教宗派では、位牌作成の考え方が宗派として統一されていない場合があります。そのため、寺院ごとの方針や地域の慣習に沿って対応が案内されることが多い傾向です。

位牌に用いられる梵字について

梵字を用いるかどうかも寺院ごとに異なります。位牌を作成する際には、梵字の有無や内容について寺院へ確認してから準備すると安心です。

大阪市・堺市におけるその他仏教宗派寺院の特徴

大阪市・堺市に残るその他仏教宗派の寺院は、数こそ多くありませんが、地域の歴史や文化と深く結びついてきました。古くから存在する寺院や、特定の信仰を守り続けている寺院も見られます。

主要宗派の寺院と比べると規模は小さいことが多いものの、静かな環境で丁寧な供養を行っている寺院が多いのも特徴です。

その他仏教宗派の寺院を選ぶ際のポイント

その他仏教宗派の寺院を選ぶ際には、宗派名だけにとらわれず、実際の対応内容を確認することが重要です。

葬儀や法要への対応可否、檀家制度の有無、永代供養や納骨堂への対応、相談のしやすさなどを事前に確認すると安心です。

宗派が分かりにくい場合でも、寺院や葬儀の専門窓口に相談することで、状況に合った選択がしやすくなります。

まとめ|宗派が分からない場合もお気軽にご相談ください

その他仏教宗派は、日本仏教の長い歴史の中で培われてきた多様な教えを今に伝えています。大阪市・堺市にも、こうした宗派に属する寺院が地域の中で大切に守られてきました。

故人の宗派が分からない、どの宗派に属するのか判断できない、葬儀や法要の作法に不安があるといった場合でも、無理にご自身で判断する必要はありません。

大阪市民葬センターでは、大阪市内・堺市内の寺院情報をもとに、状況に応じたご相談を承っています。宗派や寺院選び、葬儀に関するお悩みがある場合は、お気軽にご相談ください。