お葬式の供花について悩んでいませんか?

誰がどのように出すの?

相場費用は?

マナーやルールは?

失敗できないお葬式。

遺族や参列者の方へ失礼のないように贈りたいですよね。

手配が難しそうと感じる方もいらっしゃるでしょう。

実は、供花の申し込みはとっても簡単!

お花の知識など、一切必要ありません。

ここでは、供花について、相場費用や簡単に手配する方法をお伝えします。

知っておきたいマナーについてもご紹介しますので、どうぞお役立てください。

 

お葬式の供花は誰がどうやって出すの?

供花は、誰が出すべきという決まりはありません。

遺族や親族から、知人・友人、勤め先や取引先など、生前に故人と繋がりのあったすべての人が対象です。

個人との関係による贈り方は、次のとおりです。

 

供花を出す人1「遺族・親族」

遺族や親族は、「喪主」・「兄弟一同」・「孫一同」・「親族一同」・「○○家一同」などの札名により、共同で供花を並べることが一般的です。

斎場にスペースがあれば、個人名や連名によって親族で多くの供花を出しても構いません。

なお、本来供花を出さない喪主が出したい場合についてはご相談されることをお勧めします。

しかし、家族葬や小さなお葬式では、左右1対として、2基を用意するケースが増えています。

喪主の供花に対する見解は地域性によっても異なるため、一度相談してみてください。

また、喪主や遺族の立場では、故人の好きな花や色合いを伝えておくと、要望を汲み取ってもらえるケースもあります。

更に、遺族は供花のほか10,000円程度の供物代も必要です。

供花と供物は必要費用として、併せて予算を踏まえておきましょう。

 

供花を出す人2「友人・知人・同僚など」

個人名や連名で出すほか、複数名の仲間で供花を出す場合は、「○○会社 ○○部 有志一同」「○○同好会一同」など、団体名を明記します。

連名の場合、人数に応じて文字が小さくなるため、3~4名に留めておくことが理想です。

5名以上は「一同」という言葉を用いましょう。

なお、会社の上司などとの連名では、右側が目上の人となります。

肩書きなどの表記も間違いがないよう、ご注意ください。

 

供花を出す人3「会社や団体」

企業や団体が費用を負担して供花を出す場合は、会社名や団体名・役職・代表者名を明記します。

会社名や団体名が長い場合は、(株)など略号を用いたり、社名のみを表記したり、札名は省略しても問題ありません。

連名で個人名を並べても構いませんが、文字数が多いと文字が小さくなってしまうため、注意しましょう。

 

お葬式の供花の相場費用とは?

お葬式の供花の申し込み単位

供花の数量の単位は「基(き)」といい、1基、もしくは2基(1対)のいずれかで申し込みます。

出すべき基数に決まりはありませんが、斎場のスペースよっては1基に限られている場合もあります。

 

お葬式の供花の相場費用

供花の相場費用は、1基あたり7,500円~20,000円ぐらい。

基数による供花の相場費用は、次のとおりです。

  • 1基の相場費用:10,000~20,000円程度
  • 2基(1対)の相場費用:15,000~30,000円程度

相場費用は目安であり、団体と個人の分類によって、費用が異なるケースもあります。

なお、供花は見栄を張るものではなく、気持ちを伝えるものです。

選択肢がある場合は、ご予算に応じた費用の供花を選びましょう。

一方で、単価の高い供花はボリューム感があるだけではなく、胡蝶蘭など高級で優雅なお花も用いられます。

なお、一般的に供花はスタンドタイプが多く、それぞれに札名が添えられた状態で整列するため、誰が何基の供花を出したかが一目で分かるようになっています。

 

お葬式の供花を手配する方法とは?

供花を手配する手順

1. 葬儀日時と喪家名の確認

葬儀日時と喪家名を確認します。

2. 供花の受付確認

供花を受け付けているかを確認します。

遺族に辞退の意向がある場合は、贈らないことがマナーです。

3. 供花の費用を確認

供花の費用を確認します。
必要があれば、予算に合う供花があるかどうか相談してください。

4. 申し込み方法を確認する

電話受付のほか、札名の文字に間違いがないようFAXやインターネットで受け付けている場合もあります。

5. 供花を注文する

前日までに申し込みをします。

供花には申し込み期限があり、一般的に通夜当日の午前中頃で終了となりますので、早めに注文するようご注意ください。

6. 代金を精算する

一般的に当日の現金払いや、振込による決済方法が多いです。

企業や団体へは請求書を発行している場合も多いので、必要があればご確認ください。

また、当日の現金払いでは、領収書を発行してもらうことが可能です。

 

供花の申し込みにおける回答項目

供花を申し込む際に確認される項目は、以下のとおりです。

あらかじめ準備しておくと回答がスムーズなため、どうぞご参照ください。

  1. 斎場名・喪家名・葬儀日時
  2. 親族または一般・個人または団体の分類
  3. 基数
  4. 札名の表示名
  5. 支払い方法

 

供花に関して知っておきたいマナー

供花に関する質問は喪主ではなく葬儀社へ

お葬式に際して、喪主や遺族は哀しみの中、準備にあたっています。

葬儀社や寺院とのやりとりのほか、親族や弔問客への応対など、心身ともに疲弊している時に、電話やメールやSNSなどで自分勝手な問い合わせを行うのは失礼にあたります。

供花の有無や要望については、喪主へ事前に確認のうえ、葬儀社にて問い合わせ対応を行っています。

次のような質問は、葬儀社へ確認しましょう。

  • 供花を贈っても良いか?
  • 花輪を贈っても良いか?
  • 葬儀社以外で手配した供花を贈っても良いか?
  • 通夜に間に合わず翌日の葬儀・告別式で供花を贈っても良いか?

 

供花以外でお悔やみの弔花を贈る方法

次のような場合は、個人として花屋やインターネットで注文して、お悔やみ用のアレンジメントを喪主のご自宅へ贈ります。

  • いち早く弔花(枕花)を届けたい時
  • 供花の手配が間に合わなかった時
  • お葬式へ参列ができない時
  • ご自身で選んだお花を贈りたい時
  • 喪家が供花を辞退しているがどうしてもお花を贈りたい時

 

供花へのお返し物は必要?

地域性や個人の考え方にもよりますが、供花はお香典とは異なり、故人への贈り物、もしくはお葬式への支援のような位置付けです。

お葬式では出費も多いため、一般的にお香典返しで1/2~1/3とされる半返しのお返し物は必要無いと考える方が多いです。

しかし、品物を贈らない場合でも、喪主や施主は、故人に代わってお礼を伝える必要があります。

お葬式から1週間程度、一段落してからでも構いません。

四十九日後にお香典の後返しを行う場合、ギフト店などお返し物の取扱店によっては、お礼状のほかに供花や供物、弔電などへのお礼のメッセージカードを添えるサービスを提供している店舗もあります。

このような便利なサービスを利用しても良いでしょう。

一方で、後返しでは品物のランクアップ、当日返しの場合は別途お菓子をお贈りするなど、お返し物を行う方も少なくありません。

金銭的に余裕があれば、故人のためにも良いお付き合いを心掛けてください。

 

まとめ

お葬式は、故人と遺族への思いやりや、周囲へ迷惑をかけないマナーが大切です。

供花を贈る時は、故人や遺族、親族、他の参列者の立場になって捧げてください。

種類や色合いなど、お花の好みは人によって異なるため、供花を贈る際に重要なのは、独りよがりにならないことへの配慮です。

大切なのは弔いや供養の気持ち。

四十九日が過ぎてからも、お仏壇やお墓へのお供えや、法要など、仏事ごとでは多くの場面でお花を用います。

個人的にお気に入りのお花を贈りたい方や、費用の問題などで供花を出せない方は、後々のご供養でお供えの仏花を贈ることも一理です。

どうぞ長い目で、故人や遺族とのお付き合いを大事になさってください。