突然のお葬式にあたっては、ネイルに悩む方が多くいらっしゃいます。
そもそもお葬式でネイルがダメと言われる理由って?
ネイルはオフした方が良いの?
ネイルをしたままお葬式を凌ぐには、どんな対処法があるの?
お葬式にふさわしいネイルってどんなの?
ここでは、お通夜や葬儀・告別式の参列にあたって、あらゆるネイルのお悩みを解消します。
どうぞご参考になさってください。
お葬式のネイルはNG!ネイルがダメな理由とは?
お葬式でネイルがダメな理由とは?
お葬式に際して、ネイルはオフすることが最良です。
なぜならお葬式では、清楚な美しさが求められるためです。
たとえばお化粧では片化粧と言われるナチュラルメイクが理想。
アイラインやチーク、ハイライトなどを避けた自然なメイクがベストです。
また、一般的に装飾品においても結婚指輪と一連のパールのネックレス以外は装着しません。
お葬式は故人との最期のお別れの場。
大切な故人を亡くした遺族や親族の気持ちになって、故人を偲び、追悼することが重要です。
つまり、誰もが清楚と認識できる印象こそ、参列者の目指すべき姿であり、ネイルに関しても同様です。
お別れの儀式にふさわしいよう、基本的に爪は清潔感あるように短く切ることが好ましく、喪服や靴・バッグなどで光沢や装飾のある製品を避けるように、ネイルによる光沢や装飾は芳しくありません。
そのため、どうしてもネイルをオフしたくない場合でも、なるべく分からないようにネイルは隠す必要があります。
お葬式におけるネイルのデメリットとは?
一般的なお葬式では、場と心を清めて故人の冥福を祈る目的でお焼香を行います。
お焼香は遺族や親族、参列者の多くの方に注目される場面。
常識を問われる場で、マナー違反や失敗は避けたいものですね。
お焼香は親指・人差し指・中指、3本の指先で抹香を摘まみますが、長めのネイルをしていると不自然な手つきになりがちです。
まして、爪の間に入った抹香を気にするような仕草は厳禁。
長い爪や派手なネイルは、見ている人を不快にしてしまうほか、お焼香の実用性としてもふさわしいものとは言えません。
なお、お葬式でネイルを隠すために手袋を用いた場合も、お焼香と食事の場では手袋を外すことがマナーです。
つまり参列者の立場では、いかなるシーンにおいても爪に気を取られることなく、自然な振る舞いができる身なりであることが望まれます。
お葬式でのネイルの対処法とは?5つの方法
お葬式のネイルの対処法1 ネイルサロンでオフする
前述のとおり、お葬式ではネイルをオフすることが最良です。
特に凝った華美なネイルほど、オフすることをお勧めします。
ネイルを専門店でオフするには、一般的なジェルネイルで30分~1時間程度、料金は2,000~3,000円程度が相場ですが、凝ったスカルプネイルでは3時間以上、料金も5,000円など高額になる場合もあります。
しかし、高度な技術が必要なネイルほど自分でオフすることは危険。
後々のためにも、爪を傷めることなく、安全な専門店での施術が安心です。
お葬式のネイルの対処法2 ネイルを自分でオフする
ジェルネイルなどで、普段からご自身でオフすることに慣れている方は、お葬式に際してはネイルをオフすることをお勧めします。
爪も素肌と同じ。
お葬式でのお洒落は、自然な美しさを極めることにあると言えます。
お葬式など、万一の緊急時に備えて、ヌーディーでも美しい素爪を意識して、普段から形や保湿などお手入れを楽しむのも一理ですよ。
お葬式のネイルの対処法3 ネイルコンシーラーを重ね塗りする
ネイル隠しの剥がせるタイプのネイルコンシーラーはたいへん便利です。
お葬式の時だけ塗って隠せる手軽さが人気で、ネイルを傷めることもありません。
ネイルが濃いカラーの場合、ホワイトを下に重ね塗りします。
重ね塗りでは、しっかりと乾かすことがポイントですよ。
また、リップグロスのように、刷毛タイプで塗りやすく、40度ぐらいのお湯に浸けると剥がせるものもあります。
また、ポリッシュ(マニキュア)の重ね塗りによってネイルを隠すこともお勧めです。
ポリッシュを落とす時は、元のネイルが溶けたり、色が曇ったりしないよう、必ずアセトン成分が入っていない除光液を使用しましょう。
お葬式のネイルの対処法4 ネイルシールを貼る
1、2本の指先なら絆創膏でネイルを隠すのも一理です。
しかし、すべての指に絆創膏を巻くのは不自然。
そんな場合、ネイルシールを貼って誤魔化す方法もあります。
光沢のないベージュ系もしくは薄いピンク系のシールをお求めください。
ただし、違和感がある時には、次の項目の黒い手袋もご用意ください。
お葬式のネイルの対処法5 ネイルをセレモニー用の手袋で隠す
お焼香や食事の席では手袋を外すことがマナーですが、それ以外のお葬式の場で素肌を隠す意味合いとして、セレモニー用の手袋を用いることは何も問題ありません。
もちろん、ネイルを隠す手段としても有効です。
しかし、一般的にセレモニー用の手袋はレース地のため、どうしてもネイルは透けて見えてしまいます。
お焼香や食事以外、お葬式ではお香典を提示して記帳する受付など、どうしても手元を人に見せる機会があり、回避することができません。
あくまでも違和感を誤魔化すためのサポート的なアイテムとなりますので、ご注意ください。
なお、お葬式向けの手袋は一般的に黒いものです。
白い手袋は葬儀社などの業者向けなので、ご注意ください。
お葬式にふさわしいネイルとは?
爪が弱い方や、傷や汚れが気になる方など、どうしてもネイルを欠かせない方もいらっしゃるでしょう。
その場合、次の3つに注意して、お葬式にふさわしいネイルを行ってください。
お葬式にふさわしいネイルの仕方1 光沢のないマットな質感
お葬式では光沢はNG。
クリアのマニキュアであっても、艶がある爪に不信感を抱く方も少なくありません。
なるべく艶消しされたマットな仕上がりを意識してください。
お葬式にふさわしいネイルの仕方2 肌色に近いベージュ系の色
ネイルのカラーは手指の色に近いベージュ系か薄いピンク系の色合いを選択します。
ポイントはネイルしていることを感じさせない、素爪に近い自然な色合いです。
また、お葬式だからといって、黒やグレー、パールなどのカラーを使用するのは絶対に避けましょう。
お葬式にふさわしいネイルの仕方3 ストーンなどの装飾はしない
お葬式だからといって、真珠などの装飾パーツを用いるのは厳禁。
お葬式の場は老若男女、様々な方が集います。
主役は故人であり、参列者はご遺族を励ます立場でもあります。
華美なネイルに注目を浴びることは失礼にあたりますので、ご注意ください。
まとめ
お葬式のネイルは、オフするか、隠すことが求められます。
また、ネイルをする場合でも、他人から見て違和感のないよう、素爪のようなシンプルな仕上げでなければなりません。
足元のフットネイル(ペディキュア)も同様です。
お葬式では、サンダルやオープントゥのパンプスなど、爪先が出る靴が禁物のため、一般的な参列者の立場なら、ペディキュアを隠せます。
しかし、特に親族の立場でお葬式へ出向く方は、靴を脱いで控え室に上がる際、足元が注目される可能性があります。
お葬式ではたとえ冬場であっても厚手のタイツがNGなので、ネイルは手足ともども、油断しないように気を付けてくださいね。