お葬式には、どんなバッグを持参したら良いか迷いますよね。
そもそもバッグは必要?お葬式は手ぶらで参列しても良いの?
お葬式にふさわしいバッグの選び方って?
仕事の通勤カバンで参列しても良いの?
バッグに関しては、様々なお悩みがあるでしょう。
実は、お葬式に手ぶらで参列しても良いかどうかは、性別によって判断が異なります。
また、一般的にバッグには男性用と女性用があるように、お葬式に最適なバッグも性別によって選び方が異なります。
そこで、ここでは、葬儀や告別式など、仏事ごとにふさわしい男女別のバッグの選び方を詳しく解説します。
更に、知っておきたいお葬式でのバッグのマナーもご紹介しますよ。
お葬式で失敗を防ぐコツは、あらかじめ知識を備えておくことです。
バッグの準備と一緒に、参列時のマナーを学んでくださいね。
お葬式にバッグは必要?手ぶらで葬儀へ参列してもいいの?
お葬式は手ぶらで参列しても良い?
葬儀や告別式へは、手ぶらで参列しても良いのでしょうか?
結論からお伝えすると、男性であれば、手ぶらで参列しても構いません。
実際、多くの男性は手ぶらでお葬式へ参列しています。
理由は、女性に比べて荷物が少なく、喪服やスーツには便利な内ポケットもあり、お香典や数珠やハンカチやお財布など、所持品がすべてポケットへ納めやすいためです。
お葬式とは、身なりやマナーが重んじられる儀式ですよ。
たとえバッグ一つでも、モラルに反することは芳しくありません。
そのため、手持ちのバッグがお葬式に適しているかどうか迷う場合には、手ぶらをお勧めですよ。
また、通夜振舞いではお酒を飲む予定の方もいらっしゃると思います。
慣れないバッグを持ち歩き、どこかへ置き忘れてしまうようなことは避けたいものですね。
普段が手ぶらの方は、安心できるいつものスタイルで参列することをお勧めします。
お葬式にバッグを持参した方が良い場合って?
手ぶらで参列しても問題のない男性に対して、女性は、お葬式でバッグを持参することが正しいマナーです。
女性用の喪服は男性用と比較してポケットが少なく、更にメイク道具や替えのストッキングなど、所持品が多くなりがちです。
見た目としてもフォーマルバッグを持った方がエレガントな印象を与えられますので、検討中の方は、ぜひ持参してください。
そのほか、男女共通してバッグを持参した方が良いのは、折り畳み傘や防寒具やタオルなどを所持する天候の場合です。
男性なら収納式のトートバッグ(サブバッグ)、女性ならフォーマル用のトートバッグを用意しておくと便利ですよ。
【男性用】お葬式のバッグの選び方と種類
男性向けお葬式バッグ1【クラッチバッグ】
お香典は袱紗に包んで持ち歩き、受付で相手の前で取り出して、キレイな状態で提示するのがマナーです。
暑い夏など汗ばむ季節は、移動中に上着を脱ぐ方もいらっしゃいますが、内ポケットへお香典を入れることに躊躇しますよね。
そのような場合、便利なのがクラッチバッグです。
クラッチバッグは薄型のバッグなので、受付の際にも小脇に抱えられる手軽さがたいへん便利です。
スタイリッシュなので喪服やスーツとも相性が良く、年齢を問わず多くの男性が利用しています。
なお、クラッチバッグの素材は一般的にレザー製品が多く、軽量なナイロン製品などもあります。
お葬式向けの黒いクラッチバッグなら冠婚葬祭はもちろん、普段使いもできますので、1つ用意しておくと便利かもしれませんね。
男性向けお葬式バッグ2【セカンドバッグ】
薄いクラッチバッグに対してマチがあり、収納力が高いのがセカンドバッグです。
セカンドバッグは実用性に優れていることから、特に中高年の方々では日頃から愛用している方も多くいらっしゃいます。
素材はクラッチバッグと同様に、革製品が多く、お葬式用としては黒いセカンドバッグを選びます。
手首を通すハンドストラップが付帯しているタイプなら、盗難対策として持ち歩きも安心ですよ。
男性向けお葬式バッグ3【トートバッグ(サブバッグ)】
お葬式へ参列すると、会葬御礼やお香典返しの品物を手渡されます。
紙袋が添えられる場合もありますが、天候が悪い場合や、複数人のお香典を預かった場合などは、帰路を踏まえて収納式のサブバッグを用意しておくと便利ですよ。
見た目がシンプルで黒であれば普段使いのエコバッグなどでも構いませんが、カジュアルな帆布バッグや、光沢が目立つビニールバッグなどは控えましょう。
なお、帰り道のためであっても、お葬式のバッグの色は黒一色であることにこだわってください。
黒いコーディネートの服装では、バッグ一つでも色柄のある持ち物が目立ちます。
帰路においても他の参列者へ不快感を与えないよう、お葬式のマナーとして謹んでくださいね。
【女性用】お葬式のバッグの選び方と種類
女性向けお葬式バッグ1【フォーマルバッグ】
フォーマルバッグは、女性として持っておきたいアイテム。
お葬式向けのフォーマルバッグの最大の特徴は、マットな質感と、被せ蓋の付いた手提げタイプ(ハンドバッグ)であることです。
冠婚葬祭兼用のバッグとして付属されているショルダーストラップがあれば、あらかじめ外しておいてください。
なお、バッグ選びで注目したいのは、マチの寸法です。
幅と高さ以外、マチの奥行きによって収納できる容量が大きく異なるため、サイズやデザインや価格など、お好みに合わせて選びます。
また、長時間の持ち歩きを踏まえると、軽量であるかどうかも注目ポイントですよ。
更に、置いた時に安定感のある自立型バッグなら、お焼香やお食事の時も便利なので、ぜひ参考になさってください。
女性向けお葬式バッグ2【トートバッグ(サブバッグ)】
フォーマル用のトートバッグには、黒い無地のほか、レースが施されたエレガントなタイプもあります。
開閉口が広いトートバッグは、使い勝手がとして便利です。
しかし、あくまでも荷物が多い時にサブバッグとして重宝するアイテム。
お葬式ではメインのフォーマルバッグが必須となるため、ご注意ください。
また、カジュアルな印象を与える形状や素材のバッグは避けてください。
お求めの際は、裏地までしっかりと黒一色であることを確認して選びましょう。
お葬式のバッグで気を付けたいマナー
お葬式のバッグに関するマナー(色・材質・金具など)
お葬式で使用するバッグは黒一色と思ってください。
しっかりとした形状のバッグでも、茶色やグレー・ネイビーなどのカラーは不向きです。
また、動物の殺生を連想させるようなワニ革・ヘビ革などの爬虫類系の革製品や、ファーなどの毛皮製品、光沢の目立つエナメルやビニールのような素材のバッグも控えましょう。
金具は目立つ位置に付いていないタイプが理想ですが、付いていても、シルバーや黒ニッケルなど、控えめのカラーの金具が最良です。
また、型押しなど、目立つブランドロゴや、装飾が付いたバッグなども避けてくださいね。
お葬式に通勤バッグで参列する時や荷物が多い場合
やむを得ず仕事などの予定があっても、バッグの色にはこだわってください。
黒以外のバッグで参列する時や、仕事帰りなどで荷物が多い場合は、事前にコインロッカーに預けるなど、お葬式という場をわきまえた対応を心掛けるのがお葬式のマナーです。
なお、斎場では、ホテルのように荷物を預かってもらえるクローク受付がある場合があります。
通勤バッグやコートなど、必要以上の荷物を持っている場合は、受付時に相談しましょう。
クロークが無い場合は、案内係の指示に従って、所定の位置や着席する椅子の下にバッグや荷物を置きます。
お葬式で着席する時のバッグの置き場所
葬儀や告別式で着席する場合、バッグは膝の上、もしくは腰の後ろに置きます。
また、バッグが大きめの場合には、椅子の下へ置きましょう。
お焼香時の移動で他の人の邪魔にならないよう、しっかりと椅子の下へ納めてください。
また、お葬式が始まる前に数珠はあらかじめバッグから出して、左手に握っておきます。
数珠はお焼香の時だけではなく、お葬式の間、握っておくことがマナーなので、ご注意くださいね。
お葬式でお焼香する時のバッグの置き場所
お焼香の作法では、バッグを持たないことが重要なポイントです。
そのため、バッグは着席していた椅子へ置いたまま、お焼香を行っても構いません。
もしバッグを持ってお焼香を行う場合は、お焼香台の近くに荷物置き場があるかどうかを確認します。
手前や横に手荷物台がある場合や、お焼香台の下が空いていて荷物置き場になっている場合には、そのスペースにバッグを置きます。
もしくは、バッグは足元へ置いても構いません。
必ずバッグを置いてから、お焼香を行いましょう。
まとめ
お葬式では、男女の違いによって、次のとおりバッグへの考え方が異なるため注意しましょう。
▼男性の場合
- 手ぶらが一般的
- バッグで一般的なのはクラッチバッグまたはセカンドバッグ
▼女性の場合
- フォーマルバッグが一般的
▼男女共通
- 天候や所持品によりサブバッグを利用または携帯
また、バッグの選び方で大切なのは、次の3つが大きなポイントです。
- マットな黒一色のカラー
- 金具やロゴが目立たない
- 爬虫類系や毛皮など動物を連想させない
更に、バッグを所持する場合には、お葬式中やお焼香時のバッグを置き場所もマナーの一貫として踏まえておくことが大切です。
参列の際には、どうぞお役立てください。