家族の不幸があったとき、「会社にはどう伝えればいいのだろう」「家族葬だと、どこまで話せばいいのか」と迷う方は少なくありません。

悲しみのなかで職場への連絡まで気が回らないのは、無理のないことです。それでも、休む日数や引き継ぎのことだけは早めに一報を入れておくと、あとで慌てずにすみます。

この記事では、家族葬であることを会社に伝えるときの連絡の順番と内容を整理し、上司・メール・同僚など場面別の例文を紹介します。忌引明けのお礼の伝え方もまとめました。

なお、家族葬そのものの考え方やメリット・デメリットを知っておきたい方は、以下の記事も参考にしてください。

→ コラム「家族葬とは?メリットやデメリット、参列基準についても徹底解説」

会社へは、まず直属の上司に「家族の不幸」と「必要な休み」を電話で伝える

会社への連絡は、会社で決められた方法があればそれに従い、特に決まりがなければ、まず直属の上司に電話で一報を入れるのが丁寧です。

第一報は、メールやチャットよりも電話か口頭のほうが丁寧です。深夜や早朝で電話をかけづらいときは、いったんメールで一報を入れ、始業時間に改めて電話をするとよいでしょう。

この段階では、家族葬かどうかを細かく話す必要はありません。休みたい日数と、参列や香典を辞退したい意向があれば、そのことだけ簡単に添えれば十分です。

会社に伝える内容を整理しておく

会社に伝える内容は、次の5つに絞って整理しておくとよいでしょう。

  • 誰が亡くなったか(「父が」「義母が」など続柄)
  • 忌引で休みたい期間(〇月〇日から〇日間など)
  • 休んでいる間の連絡手段(電話・メールなど)
  • 家族葬で行うこと、香典・供花・弔問を辞退するかどうか
  • 急ぎの仕事で引き継ぎ・お願いしたいこと

忌引で取れる日数は、続柄や会社の規定によって異なります。続柄ごとの一般的な日数の目安は、以下の記事も参考にしてください。

→ コラム「【親等別】忌引休暇マナー 忌引できる日数は?」

場面別|会社への伝え方の例文

ここからは、上司への電話、メールやチャット、同僚への共有と、場面ごとに会社へ伝える例文を紹介します。日付や続柄は、ご自身の状況に合わせて書き換えてください。

直属の上司へ(電話・口頭)

直属の上司には、休む日数と、家族葬で行うことを簡潔に伝えます。

【例文】
お忙しいところ恐れ入ります。〇〇部の△△です。
昨晩、父が亡くなりまして、本日から〇日間、忌引でお休みをいただきたくご連絡しました。
葬儀は家族葬で行いますので、ご参列やご香典のお気遣いはご無用にお願いできればと思います。
急ぎの件については、△△さんに引き継ぎをお願いできればと考えております。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

メール・チャットで伝えるとき

深夜・早朝など電話をかけづらい時間帯は、メールやチャットで一報を入れます。件名で用件がわかるようにしておくと、相手も気づきやすくなります。

【例文】
件名:忌引のお願い(〇〇部 △△)
〇〇部長 お疲れさまです。△△です。
昨晩、父が永眠いたしました。
つきましては、本日〇月〇日から〇日まで、忌引としてお休みをいただきたくご連絡いたします。
葬儀は家族葬にて執り行います。ご香典やご弔問はご辞退させていただく予定です。
業務は△△さんに引き継ぎをお願いしております。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

同僚・チームへの共有

同僚やチームへは、上司に伝えたうえで、必要な範囲だけ簡潔に共有します。詳しい事情まで話す必要はありません

【例文】
お疲れさまです。私事で恐縮ですが、家族の不幸により〇日までお休みをいただきます。
葬儀は家族葬で行いますので、お気遣いは不要です。
〇〇の件は△△さんにお願いしています。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

香典・供花・弔問を辞退したいときの伝え方

家族葬で香典や弔問を辞退したい場合は、休みの連絡とあわせて、辞退の意向を一文添えておくと、職場も対応に迷いません。

はっきり伝えておかないと、会社として香典や弔電、供花を手配してくれることがあります。お気持ちはありがたいものですが、辞退したいときは早めに伝えておくほうが、お互いに気をつかわずにすみます。口頭でもメールでも、次のように伝えられます。

【例文】
葬儀は家族葬で執り行いますため、ご香典・ご供花は辞退させていただきます。
また、ご弔問につきましてもご遠慮いただけますと幸いです。

受け取る場合は、特に触れる必要はありません。香典を辞退するときの具体的な言い回しは、以下の記事でも詳しく紹介しています。

→ コラム「香典辞退の伝え方とは?失礼にならない伝え方や例文を紹介」

忌引明け・復帰後のお礼の伝え方

復帰した日は、まず上司と、お世話になった同僚に、休んだお礼と引き継ぎへの感謝を、口頭でひとこと伝えるのが丁寧です。

メールだけで済ませず、顔を合わせてお礼を伝えると、気持ちがよく伝わります。

【例文】
このたびは忌引のお休みをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、葬儀を滞りなく済ませることができました。
〇〇さんには業務を引き継いでいただき、助かりました。
本日から通常どおり勤務いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。

なお、会社から香典や弔電をいただいていた場合は、お礼を伝えたうえで、香典には後日あらためて香典返しをするのが一般的です。

会社に伝えるときに気をつけたいこと

会社への連絡では、早めの一報・簡潔さ・引き継ぎへの配慮の3つを意識すると、職場とのやり取りがスムーズになります。

伝え方そのものよりも、相手が困らないように段取りしておくことが大切です。次のような点に気をつけておくと安心です。

  • 日程が決まり次第、早めに一報を入れる(詳しい日程は後からでかまいません)
  • 私的な事情を詳しく話す必要はない(続柄と休む期間で十分です)
  • 休んでいる間の連絡手段と、引き継ぎの内容を伝えておく
  • 忌引の日数や手続きは就業規則で確認する(会社によって扱いが異なります)

忌引の日数や、有給・欠勤のどちらになるかは、会社や雇用形態によって異なります。判断に迷う場合は、上司や総務・人事に確認しておくと、行き違いを防げます。

まとめ|家族葬であることは、休みと辞退の意向をまず上司に簡潔に伝える

家族葬であることを会社に伝えるときは、まず直属の上司に、続柄・休む期間・家族葬で行うこと・香典や弔問の辞退の意向を、簡潔に伝えるのが基本です。

第一報は電話や口頭が丁寧で、深夜・早朝はメールで先に知らせます。香典や弔問を辞退したいときは、一文添えておくと職場も迷いません。復帰した日には、休んだお礼と引き継ぎへの感謝を、ひとこと伝えましょう。

忌引の日数や手続きは、会社や雇用形態によって異なります。迷う点は就業規則や総務に確認しながら進めると、落ち着いて対応できます。

会社への伝え方や家族葬の準備で迷ったときは

家族葬は、会社への伝え方まで含めて考えておくと、いざという時に落ち着いて見送りの準備ができます。「何から伝えればいいかわからない」という段階でもかまいません。

伝え方のことでも、葬儀の進め方のことでも、気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

家族葬であることは、会社に伝えるべきですか?

伝えておくほうがスムーズです。忌引の日数や、会社からの香典・弔電の有無に関わるためです。ただし、詳しい事情まで話す必要はありません。家族葬で行うことと、香典や弔問を辞退するかどうかを伝えておけば十分です。

忌引は何日くらいもらえますか?

続柄や会社の規定によって異なります。配偶者や父母など、故人との関係が近いほど日数が長くなるのが一般的ですが、日数や有給・欠勤の扱いは就業規則で定められています。正確なところは、上司や総務に確認しておくと安心です。

会社から香典や弔電をいただいた場合はどうすればよいですか?

ありがたく受け取り、復帰した際にお礼をお伝えします。香典をいただいた場合は、後日あらためて香典返しをするのが一般的です。辞退をお伝えしていた場合でも、いただいたときはお礼を述べ、相手のお気持ちを大切に受け止めます。